オレゴン日記---200310月〜

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0301216(火曜)

 コードレス電話を買った。ハンドセットが2台あるやつ。10年ぶりくらいか。古いのがだんだん動作不安定になってきている。充電池を取り替えても、充電動作そのものが怪しい。息子のクリスマス用にCDウォークマン。それにしてもモノを買う話になると私の文章はえらく平板だなあ。


0301213(土曜)

 12月で切れるクーポンブックの中に、お気に入りのパン屋があったので、5ドル引きで買い物してきた。たしかに安く買えるのだが、必要のないものまで買ってしまう傾向はありそうだ。


0301211(木曜)

 Hawthorne通りで立ち売りしていた竹製の横笛を買った。こういうのはわりと好きだが、滅多に本当に買うことはない。自分へのクリスマスプレゼントとして買った。


0301210(水曜)

 義父が息子にレゴでできたロボット車両(組み立て式)を買ってくれた。PCコンピュータでプログラムを作ってそれをロボットにダウンロードすると、いろいろ複雑な動作もしてくれるというもの。タッチセンサーや光センサーを使った芸当もできる。


0301209(火曜)

 NiMHの充電池を買った。アルカリ電池の数倍の値段だが、充電できるから何度も使える。最終的にはどっちが経済的なのか、計算したことはない。用途によっても違う。どんどん消耗する、たとえばデジカメの電池としては充電式が安くつくと思うが、消費電流の小さな時計などではアルカリ電池の方が安上がりだろう。

 同じようなことは蛍光灯と白熱電球についてもいえる。最近は白熱電球のソケットにはまる蛍光電球が増えてきたが、これも値段は10倍くらい。消費電力が1/4くらいで済むのと、長持ちするのとで、結局は経済的であるといわれるが、本当かな。これまでの経験では5年持つという触れ込みのやつが1年でだめになったこともある。


0301208(月曜)

 もらい物のコンピュータデスクの下に収める積み重ね型引き出しを買った。中身が見えるのがいいと思って透明なのにした。大きな事務用品の店に行ったのだが、それほどいろいろな種類はなく、中身が見えるのは一種類だけで、ちょっとがっかりした。

 一週間接心に行っていた間に女房がプリンタ/コピヤー/ファックス/スキャナを買っていた。僅か140ドルでこれら全ての機能を持っていて、しかもカラーもできる。いったいプリンタメーカはどこでもうかっているのか。カートリッジは確かに安くない。10ドルだが4色だから40ドルということになる。


0301128(金曜)

 良いものを買わずに安いもので済ますということは、自分を軽んじることにも通じる。そういう意味ではデジカメでももっと良いものを買っても良かったかなとも思う。でも買うまではそもそもデジカメを使うかどうか自分でもわからなかった。

 望遠鏡はどうだろう? これも実は本当に使うのかどうか、デジカメよりさらに心もとない。ほかに何か欲しいもの、そういえば昔の日本の歌、つまり70年、80年代の歌を集めたCDとか、スタートレックボエジャーのDVDシリーズとかあったら欲しいなとは思う。


0301126(水曜)

 水道の蛇口から突然水が出なくなった。義母は明日はサンクスギビングだし、今すぐにも水道屋を呼ぼうと言うが、私は近所の知り合いの大工さんに来てもらった。彼にも何が悪いのかわからなかったが、一度分解して組み立てた蛇口は一応水が出るようになった。こういうとき、どうせまた壊れるのだから水道屋を呼ぶべきだという考えと、それではお金がかかりすぎるから自分でまず直そうという考えが出てくる。純粋に経済的に考えると前者のほうが最終的には安かったりする。自分で修理するのにかかる時間を勘定に入れればますますそうだ。でも、蛇口の仕組みを学ぶということは後者でなければできない。何に価値を置くかということだ。


0301125(火曜)

 何が欲しいかを考えるというのはしんどいことだ。最近楽しいことといえば、妻子とちょっと何かするとか、自転車をゆっくりこいで風を楽しむとか、デジカメで町の景色を撮るとか、まああまりショッピングとは関係のないことばかりだ。

 マッサージは欲しいかな。


0301124(月曜)

 パウエルズ書店で日本の本を2冊買った。みんな古本なので、けっこう安い。文庫や新書は$1.95から。諸星大二郎の中国の妖怪のマンガが約6ドル。新しいのを買うのと同じくらいか。マンガは何故かあまり値段を下げないで売る。


0301123(日曜)

 紀伊国屋書店で、百科事典の入った電子辞書が売っていた。画面も私の持っているものより大きくて見やすくなっている。269ドル。私が買ったものはもう数年前のだから、もっと高くて機能は少ない。しかしここで新しいのを買いたいかどうかは疑問。もっとも百科事典は全然うちにないから買うのも悪くないか。


0301120(木曜)

 私のような頭でっかちの人間でも、具体的なモノなしで考え続けていると思考が完全に現実から浮いてしまって、おもしろみもなくなる。モノの重要性はそうすると思考の活発さを保つ補助物なのだ。幾何学の問題を解くための補助線のようなもの。


0301118(火曜)

 人間は動物として飢餓に耐えるようにはできているが、飽食に耐えるようにはできていない、と誰かが書いていた。モノについてもそれはいえる。足りない中でどうやりくりするかは知っていても、モノが多すぎる状態でどうすればよいのかということはわからないのだ。


0301117(月曜)

 欲しいものを設定してそれを手に入れるために努力するというのがまあ今の世界に生きる我々の基本的な筋書きなんだが、ところがその欲しいものというのが、カメラとか自動車とか家とか名声とか金とか、誰にもわかるものであればそれでいいが、そうでない人が世の中にはたくさんいる。

 そういう人々にとっては、買い物はあまりうれしいことではないし、何か買ったとしても、たいていはその商品の本来の目的とずれた使い方をしたりする。つまり、彼らの目的に直接添うものはないから、少しでも近そうなものを買って、なんとかそれで間に合わせようとするのだ。


0301116(日曜)

 どれくらいのことにどれくらいの金を使うのが妥当か、というのは考えざるを得ないが、といって正解が得られるというわけでもない。バザールで売り手と買い手が議論しながら値段を決めていくときはしかし、ある種の規則性はあるようだ。翻訳の料金も、特に規則はないようでいて、感覚的にはわりとはっきりした閾値がある。その閾値以上なら特に不満なく仕事するが、それ以下だとなんとなく不満なので文句を言ってあげてもらう。高すぎる場合にはこっちから文句をいうことはないが、向こうから下げてくれといわれたときにあっさり下げたりするのはもともとが自分の感覚的な閾値より高いからである。この閾値は固定されたものではないが、そのときそのときでは結構手ごたえがあって、決して任意ではない。


0301115(土曜)

 1月にハワイに行こうという話をしている。海岸のすぐ近くに家族で一泊90ドルという宿がみつかった。しかしこういうことにぼんぼん金を使うのはなんかもったいない気がするなあ。とはいえ、家族一緒にみんなが楽しめることというとけっこう限られる。子供たちが学校等で忙しくなっているし女房は助産婦の仕事の関係でなかなか旅行ができない。そういう条件を考えると、全員がとにかく行けるこのタイミングは貴重だといえる。


0301114(金曜)

 DVDプレーヤーは安いがDVDそのものは高い。発売直後のは20ドルもしたりする。とても買う気にはならない。今のところビデオ屋と図書館。図書館はたいていの映画をDVDでそろえている。これも新しいのは大勢が予約するので順番待ちになるが、2,3年前のなら2,3日で借り出せる。


0301113(木曜)

 DVDプレーヤーは2台目も返品して3台目を買った。前の2台は無名のメーカで安かったので、今度は奮発して(といっても80ドル)ブランド製品にした。デザインとしては1台目が小さくて気に入っていたのだが、3台目も格好はいい。今のところ動作上の問題もない。返品はおっくうだったが、レシートさえ持っていればわりと簡単に受け取ってくれる。あまり安いのを狙うのはかえって手間と時間がかかって損なのかな。

 プリンタのインクは、結局カートリッジが9ドルに下がっていたので、3色買ってしまった。色のインクはリフィルキットでも40ドルで、たしかに何度もリフィルできるのだろうが、うちのカートリッジはなぜか箱に並んで印刷されている12種類くらいのカートリッジのどれでもないので、「どのプリンタにも使える」という文句も今ひとつ安心できない。それに、リフィルにかかる手間ということもある。


0301111(火曜)

 10/24にプリンタのインクのことを書いたが、ついに青のインクが切れてプリントしなくなった。10ドルのカートリッジを買うか、それとも20ドルで量の多い三色リフィルキットを買うか。


0301110(月曜)

 このところ靴下がまたなくなってきた。踵のところが破れるので、靴下はあまり長く持たない。買うということをあまり考えないから、そのうち履けるのが少なくなってくる。気に入らない(履き心地が悪かったり細すぎて履くのに手間がかかったりするやつ)はいつまでも残っているので、箪笥の引き出しの中には履かない靴下がたまることになる。


0301108(土曜)

 11/3に購入した2台めのDVDプレーヤーも、DVDによっては何度も画面が止まるという不快な不具合があった。ビデオ店のお兄さんによると、多少DVDに傷があっても問題なく再生するDVDプレーヤーとそうでないのがあるそうだ。これまでのところまともに再生する打率は5割くらいなので、ちょっとこれでは使う気がしない。


0301107(金曜)

 モノに注意を払わないとかえってうちの中がモノで埋まってしまう。捨てるのにも集中力が必要なのだ。気合が入らないとモノに対処できない。買うにせよ捨てるにせよ。


0301106(木曜)

 外食もモノを買うことだろうか。外食のいいところは、食べてしまえば何も残らないこと。食べ物を買うのは後に残るモノを買うよりもずっと心理的負担が少ない。カウンセリングとかマッサージとかも、後にモノが残らないから気が楽だ。

 こういうものはけっこうある。テニスボール、花火、靴下、ボールペン。こういう消耗品は多少高くても買いやすい。

 後に残らなくてもいやな買い物もある。最近の筆頭は歯医者。とにかく高い。歯のクリーニングに100ドル以上払うのはいやな感じだ。それと保険。これも高いばかりでだんだん効能は減りつつある。人に聞いても、せっかく保険がかかっていてもなんだかんだとなんくせをつけて保険会社が逃げようとするらしい。


0301105(水曜)

 UHFの受信状態が悪くなって、番組が見られなかった。10/28にも書いたが、有線にしようかなとも思う。でも殆ど見ないのでなかなかそういう気にもならない。けちけちしていろいろ試して時間を無駄に使うよりはましか。


0301103(月曜)

 つい数日前に買ったDVDプレーヤーが動作不良になり、返品した。快く受け取ってくれたのでほっと一息。気に入っていたので同じのが欲しかったが同じのはなくて、店員によると「外側が違うだけで中身は同じ」というのがセールで安くなっていたのでそれを買ってみた。しかしこれは前のより原始的で、動作音がけっこう気になる。こういう面倒があると買い物がますますおっくうになるなあ。


0301102(日曜)

 私の自転車は隣人から75ドルで買ったもの。殆ど乗っていないので新品同様だった。まあ安物のマウンテンバイクだが、もう5年くらい乗っているだろうか。自転車には良く乗る。特に遠出はしないが、自転車で行ける範囲は自転車で行くことが多い。ダウンタウンまで自転車で行くと30分以上かかるが、気候がよければたいていは車でなく自転車で行く。その方がずっと気分がいいからだ。私には車のドライブを楽しむ人の感覚は理解できない。なんか閉じ込められているみたいだし、いくら景色は変わっても肉体的には坐ってるだけでつまらない。


0301101(土曜)

 うちのファックスはいつ買ったかも憶えていないくらい古いものだ。少なくとも7年は経っているが、まだちゃんと動く。感熱紙の巻紙なので、時間が経つと薄れてくる欠点があるし、感熱紙はぺらぺらで、何か書き込んだりするのには向かない。普通のプリント用紙に印刷するトナー式のファックス兼プリンタを買おうかなと思っている。女房のマックのラップトップ用のプリンタが今うちにはなくて彼女のオフィスにしかないので、プリンタにもなるやつが欲しいというわけだ。このごろはそういうのがいくらでもある。


0301031(金曜)

 DVDプレーヤーを買ってDVDを楽しんでいるのだが、DVDはワイドスクリーンが多いので、うちのテレビだと上下に隙間ができて映像が小さくなってしまう。2倍にして見ると今度は端が欠けているから人の顔が画面の外にはみ出したりする。そうなるとテレビも新しいのが欲しくなる、というのが消費者心理なんだなあと思う。


0301030(木曜)

 買い物をすると元気になるという人がいる。また、人と話すと元気になる人がいる。私はその逆だ。買い物をしたり、人と話すとエネルギーを消耗する。買ったものが有益で重宝することはあるし、人との会話が楽しくて勉強になることももちろんあるが、直後には消耗している。この辺、どういうことなのかなと思う。


0301029(水曜)

 うちのワイヤレス電話は8年位前のもので、あまり遠くには届かないし、マイクのすぐ近くに口を持っていかないと相手に「聞こえない」と文句をいわれる。といって、壊れているのでもないのに新しいのを買うのはどうも気が引ける。とかいいながら何年も経っている。

 コンピュータも、一番古いのこそ人にあげたが、後は全部まだ持っている。マックが4台、PC2台。そのうち使っているのはマック2台、PC 1台だ。もしかしたら使うこともあるかしらと思ってしまうからなかなか手放せない。

 どんどん捨てるのがいいのかどうか。それもわからない。慣れ親しんだものは役に立たなくてもなんとなく愛着がでてくる。モノとの付き合いもなかなか微妙で難しいところがあるのは人の場合と似ているか。


0301028(火曜)

 テレビは地下にあってしかも簡易アンテナなのであまりよく映らない。有線にすればよく映るだろうが、一週間でテレビ番組を見る時間は2時間もない。スタートレックのエンタープライズとBBSのマイヒーローの2つだけだ。ニュースとかもまったく見ない。これでは有線契約をする価値がない。といって、映りの悪いテレビを見るのは気持ちの良いものではない。大型アンテナを買うと何百ドルもしそうだし、だいたいあまり売ってるのを見たことない。困ったもんだ。

 一時リビングルームにおいてあって、そのときは映りも今よりは良かったが、それだとつい見てしまうので、地下に移したのだ。簡易アンテナもアンプ付のを30ドル出して買ったのだが、たいして改善されない。アンテナを一階においてケーブルで地下のテレビにつなぐとするとケーブルを買わねばならず、しかもうまくいくとは限らない。実はビデオデッキだけ2階に持っていて録画したところ、ちっともよく映っていなかった。上に行けばいいというものでもない様だ。もっとも録画時にモニターがないからアンテナの方向とか微調整をめくらでやらねばならぬ。どうも面倒な話だ。


0301027(月曜)

 金があればなんでも買える。案外この単純な事実が私を困らせているのかもしれない。野生動物なら、そのときどきで食べられるものは限られているから、そのうちのどれを食べるかの決断も容易にできる。今日の人間が夕食を決める場合、理屈の上では一時間以内に行けるレストランに限っても何百軒もの可能性がある。家で食べるにしても材料の選択肢は頭がくらくらするくらい広い。ある種の人間はこれだけで本当に頭がくらくらして神経衰弱になってしまう。接心の食事の良さは選択の余地がまったくないことで、だから何も考えずに気楽に食べられる。選択による心理的重荷についてどんな研究がされているのか、見たいものだが、選択至上主義のアメリカではそういう研究はできないだろうな。


0301026(日曜)

 モノを買うという行為は実に複雑である。選択肢は殆ど無限だし、自分がどんなモノを求めているかということはそのモノで何がしたいかによるのだが、それだって実際にモノを持って使ってみるまではわからないことも多い。DVDプレーヤーの良さだって、よそのうちで見せてもらっているだけではあまりぴんとこなかったのに、自分でいくらでもいじれると突然びんびんにわかってくる。


0301025(土曜)

 DVDプレーヤーを買った。なんと新品で60ドル。ビデオよりきれいに映る。うちの古いテレビでは横長の映画は小さくしか映らないのがちょっと不満だが。映画の中の好きな場所に戻ってそこだけ見直すことがビデオよりずっと簡単にできるので、見方が一次元だけ多様になって奥が深くなる感じがする。


0301024(金曜)

 プリンタは僅か79ドルで買ったのだが、カートリッジは黒と3色全部換えると30ドルかかってしまう。Refillも売っているが、プリンタメーカではない得体の知れないメーカの製品で、「そのメーカのインクにも対応している」というのだが本当だろうか? それにしてもプリンタの異様な安さとカートリッジの高さが腑に落ちない。


0301023(木曜)

 モノといっても、樹木とか岩とかと商品とはずいぶん感じが違う。人間的な感情に振り回されて頭が過熱気味のときに樹木に触れるとふっと落ち着くが、たとえば自動車だとそうはいきにくいのは、多分商品には人間の情がからんでいるからだろう。

 モノを買うということは人間世界という川の流れに竿をさすということだ。流されてしまうこともある。


0301022(水曜)

 モノの買い方も最近はAmazon.comで注文したりする。車でいろんな店に行く手間を考えると多少送料がかかっても結局は割安になることが多いようだ。これでモノを売ることもできるらしいが、そこまでは試していない。


0301021(火曜)

 モノを買うタイミングというものがある。私はめったに買うほどの気力がないので、気力充実したときにえいやっと買ってしまうのが普通だが、それだと十分に検討していなかったりもする。また、誕生日とかクリスマスとかに買ったほうが喜びが大きいという要素もある。うちの家族は特に誕生日とクリスマスに注目するのだ。

 というわけで、早めに買ってもわざわざ隠しておいてクリスマスまで待ったりする。


0301020(月曜)

 モノではないが、マッサージなんていうのもお金を使う価値がある。お金に余裕があったら毎日やってもらうだろう。プールに行って泳ぐのにもお金がかかる。これも楽しい。カウンセリングも面白いときがある。自分の中の今まで気づいていなかった部分を発見する楽しみがある。こういう趣味は後にがらくたが残らないという利点もある。私は捨てることが苦手なので、後に残るものを買うときはなんか重荷を背負うようないやな感じがある。


0301019(日曜)

 私の一番の楽しみは物事を理解することだ。もちろん興味のあることに限るが、興味の対象が結構広いからそう簡単には退屈しない。退屈するとしたら、何かに興味があってそれを理解したいのに、障害があってそれが許されない場合だろう。

 だからモノとして持っているもので一番かさばるのは本だ。でもこのごろは本を読むよりも仕事や禅センターやUU教会その他の機会に人と接触して学ぶことが前よりも楽しみになっている。昔ほど人を怖がらなくなったからだろう。

 ところで、スタートレックシリーズはいろいろ考えるきっかけになるようなエピソードがあるのでいつも気に入っている。特にVoyagerは子供たちも好きなので、モノとしてVoyagerDVDシリーズを入手しようかなとか考えている。


0301018(土曜)

 家族で旅行をしようかと考えている。子供も大きくなって、ヨーロッパなどに行っても楽しめそうだ。今のところ、海を楽しめるコズメルやハワイ、あるいは文化的に面白そうなヨーロッパが候補に上っている。

 旅行というのは考えると面倒でいやになるが、行った旅行を思い出してみるとたいていいい経験になっている。

 私はシュノーケリングが好きなので、コズメルは楽しみだが、行ったことがないという点ではヨーロッパの方が新鮮味がある。景色とか教会とか美術館とかはあんまり興味がないが、人の考え方とか慣習の違いには興味がある。

 でも高いだろうなあ。安いチケットでも数百ドルはするだろうし、滞在するのにも、特に知り合いがいるわけでもないのであまり安くはなりそうもない。ただ、たとえばドイツの温泉場で助産婦の国際会議があって、そういうのに便乗していけば便宜を図ってもらえるかもしれない。初めてなんだから、どんなところでもいい経験になるだろう。


0301017(金曜)

 小さな三脚を4ドルで買った。通訳の昼休みにカメラ屋に行ったらあったのだ。三脚は持っているのだが、とても大きくてしっかりしたもので、いちいち出してセットアップするのが面倒だ。それに、外出するときに持っていくのも大げさになる。今度買った小さいやつはポケットにも入りそうで、脚は手で曲げて調節するという簡易型。でもちゃんとカメラを思った方向に向けられるし、平らな面の上なら安定して立つ。


0301016(木曜)

 モノと共通して苦手なのが、旅行。これも新しいモノや習慣に慣れなければならないということが原因だ。つまり、モノが変わるのが苦手なのは、それにしたがってこちらの習慣も変えねばならないからだ。

 同じモノに対するアプローチを変えるというのはわりと好きなのだが、モノが変わってそれに応じてこちらのやることを変えなければならないのはいやなのだ。


0301015(水曜)

 モノとの付き合いには、使わなくなったモノを処分するということも含まれる。これをしないと家の中がごちゃごちゃしてきて、そもそもそれ以上モノを買うことができなくなる。ところがこの「使わなくなった」という状態をどう定義するかが面倒である。過去1年半使わなかったものは処分する、という人がいた。なるほどと思ったが、そうなると蔵書の殆どは処分することになる。それも妙なものだ。

 私は新しいものに慣れるのに時間がかかると同時に、古いものを手放すのが苦手だ。


0301014(火曜)

 モノについて書こうとすると、あまりにもいろいろありすぎて圧倒される。一つ一つのモノに注意していては自分がばらばらになっていくようで恐ろしい。自分が妙に頼りなく感じる。デパートに30分以上いるときの感じもちょっと似ている。しかしこの3ヶ月はとにかくモノに注目していこうというのがテーマだから、なんとか続けることにする。

 10/10に天体望遠鏡について書いた。今ではハッブル望遠鏡で撮った写真が出回っているし、すばるの8mというすごい反射鏡もある。だから写真という点では私が買えるような望遠鏡は無に等しい。でも実際に接眼鏡で見る天体は、特に星雲の場合写真では再現できない微妙さがある。10センチでもけっこうそれが楽しめたから、20センチのだったら、という気持ちはある。


0301013(月曜)

 このごろよく息子と話すのがDVDプレーヤーのこと。50ドルなんていうのもある。買ってしまおうかなとも思う。プログレッシブスキャンという機能があるのとないのとある。しかし調べてみるとこれはテレビ自体がそれに対応していないとだめなのだ。どうも趨勢はプログレッシブに移りつつあり、だからそうでないのは安いということらしい。買い時かもしれない。

 ただ、まだほとんどの映画などはビデオで見られるので、DVDでなければ、というケースは少ない。また、実は手持ちのラップトップを使うとDVDもプレーできるはずではあるのだ。


0301012(日曜)

 実は2階の寝室に小さな机と椅子があり、そこで書き物はできる。というか書くときはキッチンカウンタを机代わりにするか、ソファに坐ってノートを膝の上に乗せることが多い。

 机とかいうことよりも、書いているノートやプリントしたページを整理して、すぐ出せるようになっていればいいのだ。今気に入っているのはプラスチックのホルダー。見開きで両側にポケットが付いているだけ。どちらも1枚くらいまでの紙をはさむことができる。透明だから外から中身がわかる。何も入っていなければ3ミリくらいの厚さしかない。今1つしか持ってないが、これをいくつか使えば現在進行中の書き物は面倒見られるはずだ。


0301011(土曜) 自分の机が欲しいなと思うことがある。私はコンピュータデスクはもちろん持ってるが、これにはノートを開いておいておけるだけの余分のスペースがない。他には内の中に私の机といえるものはない。あったらどうするか、まあノートや本を開きっぱなしにして乱雑になるのだろうが。それでも机くらいあってもいいんじゃないか? けっこう広い家なのにどうしてそのくらいのスペースが都合つかないのか、考えてみると不思議だ。


0301010(金曜)

 少年時代に10センチの反射望遠鏡でよく空を眺めていた。今でも写真屋などで天体望遠鏡が展示されているとじっくり見る。こないだ25センチの反射をもうちょっとで買いそうになったが、今の車に積みようがないくらい大きいことがわかってあきらめた。昨今の生活ぶりでは夜の星を眺める時間なんてないような気もするが、望遠鏡を見てつい我を忘れる気持ちは尊重したいところだ。

 口径大きくて全体が小さいのはカセグレン式だが、これは真ん中の補助鏡が大きくて光学的にあんまりよくないんじゃないかなあと思ってしまう。値段的にもニュートン式が600ドルならカセグレンは1000ドルくらいになる。

 ポートランドの星空はたいしたことないのでじっくり見るとしたら30分以上ドライブして空の暗いところへ行かねばならぬ。


0301009(木曜)

 ペット屋によく行く。預かっているタランチュラとトカゲの餌のこおろぎを買うためだ。水陸テーマのガラスケースによく目が行く。前にこの店にあったのは1/3が水で2/3が陸になっていて、水が流れるようになっていた。カニが住人だったと思う。私ならいろんな陸棲、水棲の昆虫を住まわせてみたい。カエルもよさそうだ。ここ3年くらい考えていてまだ実行していない。


0301008(水曜)

 水の中にいるのが好きだが、スクーバはやったことがない。足ひれとマスクは30年近く前の代物。だいたいあまり素もぐりも最近はやっていない。オレゴンは夏でも水が冷たいのでもぐる気にならない。サーファーたちウェットスーツを着てやっているのを見て、なるほどこれならオレゴンでも泳げるかなと思った。水泳用のゴグルも同じのを6年くらい使っていて、今年ついに新しく少し上等のを買ったらとても具合がよい。喜んでいたら、すぐになくしてしまった。前の安いのは何年経ってもなくならなかったのに、とがっかりした。しかし気に入っていたので同じモデルをまた買った。


0301007(火曜) 翻訳がきつかったので、おいしいものを買って気を紛らわした。ベーカリーでクロワッサンとかアップルパイとか。うちで翻訳していて休憩するときはたいてい何か口に入れたくなる。オブントースターでナッツをローストして食べたり、上等のパンにバターをつけて食べたり、庭に出てプルーンプラムやラズベリーを取って食べたり。ウイキョウの実も香りが強くていい。お茶漬けもいい。コーヒーは飲めないので、豆乳にインカというコーヒー代替粉末を入れて飲む。冷凍のマンゴーを電子レンジで溶かして食べるのもおいしい。半熟卵は絶品だ。


0301006(月曜)

 待望のターボマウスが届いたが、パッケージにはマックのことしか書いてない。PCには使えないのかと青くなったが、結局ハードウェアはPCでも使えることが製造元のホームページでわかり、PC用のソフトをダウンロードしてなんとか動かした。

 コンピュータ関係の買い物はこういうコンパティビリティの心配があるから、億劫になる。マウスやキーボードのような入力手段の場合には、買った後の人間工学的な工夫が大事になる。今度のターボマウスの場合は、手のひらの基部を手前のwrist restに乗せているとだんだんそこが痛くなってくるので、肘と手首の間を乗せられるようなクッションが欲しくなった。デスクはそこまで突き出ていないから、まず板を張って突き出しをつくり、そこにクッションを乗せればいいだろう。


0301005(日曜) 身の回りだけでも本当にいろいろなものがあり、その一つ一つに物語がある。全部を制覇しようなどとせずに少しずつかじっていこう。

 今使っているマウスはオプティカルのホイールマウスで、左ボタンと右ボタンのほかにも両脇にボタンがついている。さらにホイールが二つ左右ボタンの間に対角線上に並んでいる。初めてのオプティカル。やはりボールのマウスに比べるとスムーズだし、動きに引っかかりが出ることも少ない。たまにレーザ光の出るくぼみに糸ごみが入って動作がおかしくなることがあるが、最近数ヶ月はそれもない。

 これが30ドルだからいい買い物であった。

 両脇のボタンは左のをカット、右のをペーストにして使っている。ホイールの一つは押すとやや硬いがボタンとしても機能し、これはクローズにして使っている。始めのうちは誤って脇の左や右のボタンを押してしまい、知らないうちにテキストを消したりしていたが、そのうちぴったりそういう事故は起こらなくなった。

 ところが、最近右手の小指がどうもしびれやすい。マウスを動かすのに普通なら薬指と親指で挟むが、これは横にボタンがついている関係上親指と小指で挟むことになる。そのために小指が酷使されたらしい。

 というわけで今度はトラックボールを注文した。これならマウスを動かす必要はなく、ボールを指の腹で動かすだけだ。前にマッキントッシュでターボマウスを重宝して使っていたので、それのPC版を注文したわけだ。新しい型なので、4つのボタン以外にも上の方に6つのアプリケーションボタンがあって、好きなアプリケーションやファイルを一発で開ける。これは実は今使っているキーボードにも付いている機能だ。


0301004(土曜)

 さんざん迷った末買ったデジタルカメラCoolpix 2100はなかなか機能優秀で気に入っている。小さいからポケットにも入る。もうちょっと薄ければポケットの出っ張りを気にせず歩けるだろうが、それでは光学性能が犠牲になりそうなので、超薄型は買わなかったのだ。電池室の蓋がちゃちで、電池が消耗するたびに取り出して外で充電している身としては耐久性が気になるところ。

 接写性能が良くて、花に止まる蜂のクローズアップを5センチくらいの距離から撮れる。ただ、花に止まる蜂ではオートフォーカスがうまく機能しないので、まず手のひらをレンズから5-10センチくらいにかざしてシャッターを半分押してピントを固定し、そのままカメラを蜂に近づけてシャッターを完全に押す、というやり方で3割くらいの成功率でピントを合わせている。

 いろんな撮影モードがあり、夜の風景というモードでは、黒い木々の梢に近い火星もちゃんと写った。三脚を使えばおもしろい夜景が撮れそうだ。

 近所を歩きながら気に入った木と空の写真をたくさん撮った。一部はコンピュータの壁紙として使っている。なぜか近所の写真がデスクトップに出ると元気が出るのだ。


0301003(金曜)

 筆記用具はかつてはシャーペンばかりだったが、今はジェルのボールペンをよく使っている。いずれも軽く書くだけですべらかに濃く出るのが好きで、シャーペンの芯はB0.5ミリ、今気に入っているゼブラのSARASAというジェルペンの0.7ミリだ。書いていて字がかすれたりすると頭に来るがSARASAはそれがない。昔は間違ったところを消して書き直せることが必要だと思ってシャーペンにしていたが、このごろは速く書くことが多いこともあり、すべらかにかけるジェルタイプがいい。

 ところがこのSARASAは近くのスーパーでは8色のセットしか売っていない。事務用品店にも単品は売っていない。やっとみつけたのは日本に行ったとき。最近こちらの日本マーケットの本屋でもみつけた。日本人の好むタイプらしい。

 メモを持ち歩くときは、普通より短めのペンの方がいい。しかしあまり売っていない。それに、シャーペンと違ってボールペンの本体はカートリッジがなくなれば役立たずだ。カートリッジを買おうとしても、なかなかみつからない。


0301002(木曜)

 どんなズボンがいいかというと、まず長さが合っていること。これが案外むずかしい。買うときに試着するのだが、帰って穿いてみると思ったより長かったり短かったりということがしばしばだ。洗濯して短くなるということもあるが、穿いた瞬間は短く見えるのが、だんだん下がってきて落ち着いたところではすそが地面についてしまうというようなこともあるようだ。

 あと、私はお尻が小さくて腿が太めなので、そういうズボンでないと尻にしわがよったり腿がきつかったりする。だいたいきついのはいやなので大きめ目のを買ってしまうが、そうするとだぼだぼになったりする。格好も少しは考慮しなければなるまい。


0301001(水曜)

 今日から3ヶ月間のテーマは日常の身の回りのものや欲しいものについて書くということ。今日はズボンについて書いてみる。今穿いているのはキャビネットやコンピュータやプリンタの筐体の色としてよく使われる薄い特色のない色のやつ。生地が薄いから夏向きだ。